木桶で仕込んだ味噌を解禁!

町紗耶香

森びび 編集長

木桶で味噌を仕込みました!

私たちは、昔ながらのものに挑戦するということをよくやっています。

昨年末に、実はひそかにやったのが「木桶仕込みの味噌」づくり。

実家の倉庫を片付けていたら、約30〜50年前(幅が広い…)の木桶を発見しました。

その木桶を藤枝市にある桶屋さんに持っていって修理をしてもらい、初の木桶仕込みに挑戦しました!

実は、木桶の味噌仕込みはあまり静岡県では向いていないそうです。というのも、温暖な地域なのでカビが生えやすいこともあり、カメで仕込むほうが理にかなっているそうです。「味噌を木桶で仕込みたい」というと、知っている人たちには大抵止められます(笑)。

しかし、どうしても挑戦したい私たち。なんと30キロも!(笑)仕込みました!

結果は、大成功でした☆

木桶の周りには、麹菌含めカビがたくさんつきましたが、中はきれいに美しく仕上がりました。(実は、秘伝の技があるんです。カビない味噌仕込みの技が……。今度開催する女神の寺子屋の味噌仕込みで伝授します☆)

木桶で仕込んでいるため、水分が外に溢れ出ます。カメだと水分はもれないので、木桶ならではですよね。カメとは違う、硬めの味噌が出来上がりました。

ほんのり木の香りがして、水分が抜けているので味はどちらかというと辛め。

同じように仕込んでも、カメと木桶ではこんなにも違うんだなぁと目からウロコでした。

米麹・大豆・塩はカメ用の配分レシピを使ったので、木桶仕込みだと変えたほうがいいのかな?と勉強になりました。

来年度は、この木桶で醤油を仕込めないかともくろんでいます。

味噌は有能な家庭のおくすり!

味噌作りを家庭でできたら、私は結構無敵だと思っています。(笑)

味噌というのは、さまざまなことわざがあるほど有能な調味料。

・みそ汁は朝の毒消し
・みそ汁は不老長寿の薬
・女房とみそは古いほど良
・医者に金を払うよりも、みそ屋に払え

などなど、ピックアップしたら数えきれないくらいいろんないわれがあります。ぜひ検索してみてください。

「味噌汁さえ飲んでいたら健康!」と思い込んでいるので(笑)、地元でとれた無農薬の米麹と大豆を使った味噌を毎年仕込んでいます。

味噌というのは、麹菌の発酵によって熟成されて完成するので、家庭や作っている人の手によって味が変わるいう面白さもあるんです。子どもたちそれぞれに作らせても味が変わるので、びっくりしますよ!

味噌作りのWSも開催するので、ぜひ一緒に手前味噌を作って美味しさを共有できたらうれしいですね♪

以上、木桶仕込みの味噌づくりレポートでした☆

下の方にはカビがたくさん!夏の間に、水分もたっぷり外に漏れました!上の白い線が仕込んだときのライン。こんなにも水分が抜けて下がったのにはびっくりです!カメだとほとんど変わらず、むしろ膨らんで蓋からあふれたりするんです。面白いですよねほんと!

桶屋さんに修理してもらった木桶は、とてもかっこよく、美しい姿です。味噌をすべて出したあとは、きれいに洗いました♪

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森びび 編集長

町紗耶香

文筆家・編集者。2018年より「森あそびのまなび場」「女神の寺子屋」を主宰。季節の手仕事と、日々のごはん・味噌汁・お漬物を大切にしている。

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